絶対に再稼働をさせてはならない!「STOP東海第二原発の再稼働 いばらき大集会」が開催される
8月24日、厳しい残暑の中茨城県水戸市の駿優教育会館ホールで「STOP東海第二原発の再稼働いばらき大集会」が、600人の市民・労働者が結集して開催されました。
集会では、賛同人の中から7名の方がアピールを行いました。
東海第二原発訴訟弁護団の鈴木弁裕也護士は、「原発訴訟や公害訴訟では、国や会社の責任を回避するため同じことが繰り返されてきた。水戸地裁判決は希望なので、これを守っていく。次回9月4日の口頭弁論では、二つの点が重要となる。一つは『防潮堤工事の内部告発』について。裁判所の差し止め否定の論理は、規制委員会の審査のプロセスに不備がないから、裁判所はそれを超えて判断しないというもの。しかし、今回の工事の欠陥は、内部告発がなければ明るみに出なかった。つまり、審査をすり抜けている可能性がある。二つ目は、元日の能登半島地震。建物の倒壊、焼失などがあれば、屋内退避は不可能。自動車による避難も、道路が通行できなくなれば不可能になる。安全な避難はありえない」と述べました。
続いて志賀原発を廃炉に訴訟原告団長の北野進さんが「能登半島地震と危険な原発再稼働」と題して講演を行いました。北野さんは「珠洲原発は、北陸・中部・関西の3つの電力会社が共同で建設し、出力を合計1000万kWにする計画もあった。1993年の2月7日能登半島沖でM6.6の地震が発生したが、被害は珠洲に集中した。今回の能登半島地震では、建設予定地だった高屋と寺屋は、炉心建設予定地が1~2mも隆起した。海岸も、波打ち際だったところが岩場になってしまった。珠洲では、市長選挙なども金の力でゆがめられたが、何とか建設を中止に追い込んだ」と珠洲原発建設中止の経緯をと今回の地震で示された危険性を述べました。
東海第2原発の再稼働に反対する決議を採択して集会を終えたのち、参加者は市中心部をデモ行進し「東海第二原発再稼働反対」を訴えました。