「狭山裁判の再審を求める市民集会」が開催 ~年末に向けて「事実調べを求める署名」のさらなる強化を~

10月28日午後1時から日比谷野外大音楽堂で「狭山事件の再審を求める市民集会」が開催されました。

集会の冒頭の主催者挨拶で下方同盟中央本部委員長の西島藤彦さんは「狭山事件の再審を求める闘いは最大の山場を迎えた。弁護団は8月29日に東京高裁に対し11人の鑑定人尋問と唯一の物証である万年筆の鑑定を要求した。今回提出した10万余筆と合わせ年内に、20万筆の署名集約を目標にしている。何としても事実調べと再審開始決定を勝ち取ろう」と闘う決意を述べました。

野党議員からの連帯のあいさつの後、壇上に上がった石川一雄さん早智子さん夫妻は「署名が10万筆を超えてうれしかった。何としても事実調べの実現を果たし、再審無罪を勝ち取りたい」と決意を述べられました。今回石川さんは「生死徒死堅固豪傑 三次に臨み司法の正義が さばいて再審」「抛棄(ほうき)せず 慰藉に吾は後押しされ 科学が暴いて 驚天動地」の二首を披露されました。

弁護団報告に続く基調提案では①尋問だけではなく、万年筆について裁判所による鑑定の実施を求めていることが重要である。②署名を年末までにさらに10万筆集めるために、狭山再審請求が大詰めにかかっていることを全国の人々に伝えることが重要とされました。

集会アピールを採択した後参加者は、霞が関を周回するコースで、デモ行進を行い、「狭山差別裁判糾弾」「事実調べの実現」「早期の再審開始決定」を、アピールしました。

東京平和運動センターも、年末の第二次署名集約に向けてさらに取り組みを強化します。ご協力よろしくお願いいたします。