3月21日「さようなら原発全国集会」が代々木公園で開催!全国から4700人が参加、「岸田政権の原発回帰政策反対」を訴える

 3月21日火曜日午後1時から代々木公園野外ステージを中心に「さようなら原発宣告集会」が開かれました。久々の「全国集会」には、全国各地から4700人の人々が結集しました。

 集会の冒頭、司会者の呼びかけで大江健三郎さんはじめ、瀬戸内寂聴さん、鶴見俊介さん、内橋克人さん、木内みどりさんらこの間に亡くなられた方々へ黙祷が行われました。

 主催者挨拶でルポライターの鎌田聡さんが「GXなど嘘っぱち。原発回帰はできっこない」と述べたのに続いて、まさしく老骨に鞭打って登壇した沢地久恵さんは「今日ここに人が集まらなければ、岸田首相は『これが民意だ』というでしょう。みんながそれぞれにいる場所で原発反対と言わなければならない。これからも大勢が集まらなくては。頑張りましょう」と訴えました。

 「これ以上海を汚すな!市民会議」共同代表の佐藤和良さんは、「国策で原発を推進しあの事故を起こしたのは政府だ。福島は、原発回帰を許さない。福島の世論は、『汚染水は流すな』だ。5月16日に汚染水を流すなという行動をするので集まってほしい」と訴えました。

 非難の共同センター代表世話人の熊本美彌子さんは「原発は、人権侵害だ。被爆や失われた住まいなど住民を守る法律がないのに、原発回帰は許されない。昨年、国連の国内避難民特別報告者のセシリア・ヒメネス・ダマリーさんが来日した。その報告が6月に出ることになっているので注目してほしい」と呼びかけました。

 甲状腺がん支援ネットワークの阿部ゆりかさんが、甲状腺がん裁判の原告3名からのメッセージを代読しました。青森大間の「あさこはうす」の熊谷敦子さんは「これからも土地を売らず、母(熊谷あさ子さん)の遺志を引き継ぎ守っていきたい」との決意を述べました。

 呼びかけ人の一人である落合恵子さんは、大江さんの思い出を語りつつ「悲観主義に陥らず、楽観主義に乗っからずしっかりと戦い続けましょう」と呼びかけました。集会終了後、参加者は原宿コースと渋谷コースの二つに分かれてデモ行進を行い、多くの人出でにぎわう休日の街で、「岸田政権の原発回帰政策反対!」「汚染水を海に流すな!」をアピールしました。