狭山裁判の再審を求める市民集会が開催される

 石川一雄さんが警察に不当逮捕されてから61年目の5月23日、日比谷野外音楽堂で「狭山裁判の再審を求める市民集会」が開催され1500人の市民が参加しました。

 開会のあいさつで、西島藤彦部落解放同盟中央本部委員長は「石川さんは今年85歳になっている。一雄さんが元気なうちに何とか再審を実現しなくてはならない。昨年12月に、大野裁判長から家令裁判長に交代したが、先日の三者協議で弁護側のプレゼンテーションを認めるなど、期待できる部分はある。袴田事件の経過を見ても、再審法の改正は急務。検察の横暴を許さないために、集会などの準備を進めていく」と述べました。

 社会民主党福島瑞穂参議院議員、れいわ新選組大石あきこ衆議院議員、立憲民主党近藤昭一衆議院議員らが出席し連帯のあいさつを述べました。

 基調提案では、東京高裁に「事実調べ」の実施を迫ること、特に万年筆の鑑定を裁判所に実施をさせること。再審開始が決定されても検察官の「特別抗告」で、裁判が引き延ばされるので、再審法の改正実現に向けた取り組みが極めて重要であることが確認されました。

 集会アピールを採択し集会を終えた参加者は霞が関の官庁街をデモ行進し、石川さんの無実と東京高裁による事実調べの実施を訴えました。