「関東大震災101年朝鮮人虐殺責任追及を求める集会」が開かれる~今なお歴史を否定し、ヘイトを煽る日本政府を許さない!~
関東大震災から101年目を迎えようとする8月30日午後6時半から連合会館2階の大会議室で「関東大震災101年朝鮮人虐殺責任追及を求める集会」が開催されました。週末から台風が日本列島を襲い、新幹線や空の便など交通機関に大きな影響が出た中にもかかわらず、250名の参加者で会場が埋め尽くされました。
集会では、平和フォーラム染裕之共同代表からの主催者挨拶の後、関東大震災朝鮮人虐殺犠牲者追悼と責任追及の行動実行委員会事務局長の藤本泰成さんから、昨年の取り組みと情勢報告がありました。
来賓あいさつの後、遺族である曺光煥(チョ・ガンファン)さんが、遺族が味わった苦しみを語りました。
続いて、法政大学の慎蒼宇(シン・チャンウ)教授が「関東大震災時朝鮮人虐殺の歴史的背景~朝鮮植民地戦争経験の視点から~」と題して特別講演を行いました。慎教授は「『朝鮮人暴動』というデマが官民双方から発生し、それを信じた両者がたちまち虐殺へ暴走することが、なぜ可能だったのか?」と問いかけたうえで、1)陸軍上層部と郷土部隊、銃後の植民地戦争経験と関東大震災、2)発揮された植民地戦争の理論と手法、という二つの側面から解説しました。
地道な調査で神奈川県での「朝鮮人虐殺」にかかわる新証拠を発見した山本すみ子さん(関東大震災時朝鮮人虐殺の事実を知り追悼する神奈川実行委員会代表)からの報告の後、集会アピールを採択して集会は終わりました。