今こそ変えよう!再審法~カウントダウン袴田判決9.19日比谷野音大集会」が開催される

 9月19日木曜日午後5時から、日比谷野外大音楽堂で日本弁護士連合会主催の「再審法」の改正を求める集会が開催され約2500人が参加しました。この集会は、翌週の26日に静岡地裁での「袴田再審裁判」の判決言い渡しを前に、今こそ再審法を改正すべきだと世論を喚起するために開催されました。

 集会第1部では、日本弁護士連合会会長の渕上玲子さんが「日比谷野音から世間に向けて再審法改正の大きな風を起こそう」と呼びかけた後、袴田さんを支えて再審裁判を闘ってきた姉の袴田ひで子さんが「無罪判決を確信している。袴田さんの47年にわたる闘いを再審法の改正につなげてほしい」とアピールしました。

 日本弁護士連合会再審法改正実現本部本部長代行の鴨志田祐実さんが「再審法改正に向けた動きと課題」を報告しました。国会には3月11日に「冤罪事件被害者のための再審法改正を早期に実現する議員連盟」が結成され、300人を超える超党派の議員が参加しているとのことですが、法務省と検察庁が法改正に抵抗しているのが現状です。冤罪事件をなくすには70年以上改正されていない「再審法」を改正する必要があります。改正のポイントは、①最新手続きの明文化・審理の公開、②捜査記録・証拠品の適切な保管/証拠の開示の義務化、③検察官抗告の禁止の3点が重要です。

 第二部では、せやろがいおじさんの動画「日本が冤罪大国の理由~検察・警察を腐らせる『クソ制度』とは?」が上映されました。(動画はYouTubeで視聴できます)続いてフリーアナ古館一郎さんの司会で再審法改正を訴える著名人によるトーク、ミニライブも行われ会場を盛り上げました。

 参加者全員でのプラカードアピールには、袴田さんの「獄友」である、狭山事件で無実を訴え闘っている石川一雄さんも駆け付けアピールボードを掲げました。