「2025原発のない福島を!県民大集会」が開催される
3月15日土曜日午後1時から福島市のパルセいいざか大ホールで「2025原発のない福島を!県民大集会」が開催されました。オープニングアトラクションでは、南会津郷土芸術保存会の皆さんによる「南会津の田植え踊り」が披露されました。これは、帰還困難地域における「伝統芸能の継承」はどのようにあるべきかという問題提起でした。
集会の開会にあたり、東日本大震災の犠牲者に黙とうがささげられたあと、福島県平和フォーラムの角田政志さんが実行委員会を代表して挨拶を述べました。角田さんは、政府の進める「原発政策の大転換」について、「福島の事故は、そんなに軽いものだったのか」と怒りを込めて訴えるとともに、「福島原発事故をなかったことにしてはならない。原発事故の教訓とは何だったかを若い世代に引き継いでいくことで、再び原発事故を起こさせないように全力で取り組む」と述べました。
続いて福島大学学長補佐小山良太さんから「原発事故の教訓をどう生かすか~震災14年目の福島県の課題~」と題した講演を受けました。小山さんは「14年たっても、被災地では数%の住民しか帰還できていない。このような災害は自然災害にはない。こうした事故後長期化することの損害やその間に市場構造が変化してしまうことも損害である」と指摘しました。
次に福島の発信として、二本松営農ソーラーの近藤恵さんが「営農ソーラー」の取り組みについて、生業訴訟原告団長の中島隆さんが「汚染水」の海洋放出と除染土の活用問題について発言しました。
若者からの訴えとして第27代高校生平和大使の長澤華咲さん半谷優亜さんが、国際連合事務局のあるジュネーブに派遣されたときの活動や小学生に戦争や核兵器の被害を伝える取り組みを報告しました。
集会アピールを採択したのち、参加者全員でプラカードアピールを行い、集会を終えました。