「被災72年ビキニ・デー集会・久保山愛吉さん墓前祭」が静岡市で開催される
3月1日、静岡市の静岡労政会館ホールで原水禁主催「被災72年ビキニ・デー集会」が開催され、地元静岡県をはじめ全国から160人余りが参加しました。
はじめに染裕之・原水禁共同議長が主催者挨拶し、直前の2月28日に行われたイスラエル・アメリカによるイラン攻撃について批判し、さらに、核兵器廃絶に向け4月末に開催予定の核拡散防止条約(NPT)再検討会議を重要な機会として原水禁としても代表団を派遣するほか、「核兵器廃絶1000万署名」などにも取り組んでいくとしました。激動の国内外の情勢にあって、しっかりと前を向いて取り組むことを参加者に呼びかけました。

今年のビキニ・デー集会では、フォトジャーナリストの豊﨑博光さんから「ヒバクシャと核被害」をテーマに講演を受けました。豊﨑さんは1970年代から世界各地を取材されてきました。豊富な写真や資料を交えて、世界のヒバクシャと核被害の実態を紹介されました。
豊崎さんは、ビキニ環礁での核実験で第五福竜丸のほかにも周辺海域を航行していた多くの日本漁船が被爆したが、そのことはあまり知られていないこと。また、核実験が繰り返された太平洋諸島の人々には被爆が強制されたが、核実験に参加した米軍兵士にも多くの被爆があり、ガンなどの健康被害について核実験との因果関係の認定と補償を求める運動が続いていること。ウラン採掘の過程では先住民族の居住地域が残渣で汚染され、採掘作業を担った先住民族の人びとが多量の被曝をしていることなどを説明し「こうした構図はアメリカだけではなくロシア(旧ソ連)、イギリス、フランス、中国といった核保有国すべてでみられます。核兵器は植民地主義や人種差別と深く繋がっています」と述べました。
つづいて第五福竜丸漁労長だった故・見崎吉男さんのご遺族、杉山厚子さんからの講話がありました。杉山さんは、見崎さんやほかの乗組員の手記の内容も紹介されました。そこには、被爆したことによる苦しみと悲しみの吐露、そしてふたたびこのような事態を繰り返してほしくないという想いがあふれるものでした。杉山さんは、こうやって父たちの証言を聞き、共感してくれる人びとがたくさんいることに励まされていると感謝を述べられ、講話を締めくくられました。
講和に続いて、静岡選出の第28代高校生平和大使の水野可麗さん、長崎派遣代表の大塚ほなみさんと山下耀生さんから、この1年間の活動報告が行われました。
最後に大須賀拓馬さん(全印刷局労働組合静岡支部副執行委員長)集会アピールを読み上げて提案。全体で確認し、集会を終了しました。


