原水爆禁止世界大会・広島大会の報告
8月4日から6日にわたって「被爆79年原水禁世界大会・広島大会」が、開催されました。東京平和運動センターからは、子ども・高校生を含む258名が参加しました。
4日の午後3時過ぎに結集した仲間で「独自集会」を行い、結集した参加者を前に東京平和運動センター中條議長と三多摩平和運動センター土岐議長が挨拶を述べました。
参加者は、開会総会が開かれる県立総合体育館グリーンアリーナまで「折り鶴平和行進」を行い「核兵器廃絶・人類と核は共存できない」をアピールしました。
開会総会には2200人が参加しました。日本被団協代表理事の田中聰司さんから被爆証言を受けました。原爆投下2日後、1歳5か月であった田中さんは、お母さんとともに「入市被爆」するとともに、多くの家族・親族を原爆で失いました。新聞記者を務めるなかで被団協に出会い、被爆者として活動してきた経緯について語り「核保有国に未来を託すことはできない、核への怒りをとり戻し、ともに声を上げよう」と訴えました。
基調提案、「原爆許すまじ」合唱の後、閉会挨拶で現地代表委員の秋葉忠利さんは「来年は被爆80年、そしてその20年後は被爆100年を迎える。その中間となる被爆90年に当たるこれからの10年間私たちは、しっかりした行動計画をもって、核兵器に固執する世界の石頭たちを動かす活動に取り組まなければならない。石頭たちの意のままに世界が動けば人類は滅亡する。まずは『核の先制不使用宣言(No First-Use)』を核保有国に宣言させる取り組みを始めましょう」と述べて行動を開始することを呼びかけました。
二日目の5日には、6つの分科会と「ひろば」とフィールドワーク(大久野島・安野発電所)が行われました。第二分科会「平和と核廃絶~日本国内の情勢~」には、若者をはじめとする初参加の方が8割ほどいらっしゃいました。広島で学んだことを、地域・職場に持ち帰り多くの仲間と共有することが大切です。詳しい内容は、原水禁のホームページに掲載されています。