戦後81年復帰45年5.15沖縄平和行進2026東京派遣団報告
<1日目 南部戦跡巡り>
5月15日午前那覇空港に到着、7時過ぎ、羽田空港出発ロビーに集合した東京派遣団の参加者は、8時過ぎのフライトで那覇空港に向かいました。天候に恵まれ、安定したフライトで11時前に那覇空港に無事着陸し、現地合流の参加者とともに、チャーターバスに乗車し那覇市内を経て「ひめゆり平和祈念資料館」へ向かい1時間余り平和祈念資料館の見学を行いました。
資料館は、2021年4月に大規模な展示リニューアルが行われました。入ってすぐの展示コーナーには、沖縄戦の前に仲間とともに微笑む少女たちの学校生活を映した写真が展示され、現代とさほど変わることのない「青春の1ページ」があったこと、戦争が彼女たちの運命を狂わせ、大きな悲劇を生んだことが伝わってきます。
次に平和祈念公園に移動した派遣団は、まず、摩文仁の丘を登り、黎明の塔や32軍司令部壕の入り口跡、沖縄師範学校男子部生徒319名を祀る「健児の塔」などを見学しました。摩文仁の丘には、全国各地の慰霊碑のほか、戦没者の遺骨が納められた国立戦没者墓苑もあります。
摩文仁の丘を下りた参加者は、沖縄戦の戦没者の名前が刻まれた平和の礎を見学しました。平和の礎には、沖縄戦のすべての犠牲者の氏名が、出身地ごとに刻まれています。
平和の礎を背に青く美しい美ら海を望む広場の中央には「平和の火」があり、その下の水盤は、平和の波が沖縄から世界に広がっていくようにとの意味が込められています。
続いて参加者は、思い思いのペースで約1時間にわたり平和祈念資料館を見学しました。展示された資料の数々から、沖縄戦の悲惨さや理不尽さだけではなく、戦後も米軍基地の拡大と騒音・墜落・環境汚染などの基地被害、米軍関係者による犯罪などに沖縄の人々が苦しめられ続けていることがわかります。
<二日目5.15平和行進~県民大会>
翌6日土曜日7時過ぎ、朝食を終えた東京派遣団のメンバーは、チャーターバスに乗り込み5.15平和行進嘉手納コースの出発地点である読谷村陸上競技場に向かいました。
出発式を終え、午前9時行進団は出発しゴールのAgreドーム北谷を目指して行進を開始しました。嘉手納コースは、全長12.2㎞。この日の天候は薄曇り、沖縄地方は「梅雨入り」が発表されていたものの、数日は晴天が続いており、やや強く吹く風もカラッとさわやかです。行進団は参加労組の青年部を中心にしたコールリーダーに合わせてシュプレヒコールを行いながら、歩みを進めていきます。
昼食休憩の後12時45分、行進団はゴール目指して再出発。ロータリー広場からは嘉手納基地のフェンスが延々と続きます。繰り返しやってくる某団体の妨害をものともせず、行進団は、整然と行進を続けていきました。途中、舗道やマンションの窓から、手を振ってくださる現地の方の応援を受け、元気をもらった行進団は、予定より少し早く3時過ぎに、県民大会の行われるAgreドーム北谷に到着しました。
午後3時半から予定通り始まった「復帰54年 5.15平和とくらしを守る県民大会」では、主催者挨拶で実行委員会共同代表の高良紗哉参議院議員が「沖縄では、現在国境に近い島々まで自衛隊基地が配備され、戦争に備えた体制が強化されている。軍事で安全が保障されるとは思えない。戦争を止めることができるのは平和を求める国民の意志だ」と述べました。
染裕之平和フォーラム共同代表は連帯あいさつで「沖縄はいまだに基地の島であり続けている。これ以上基地はいらないという県民の思いを無視して、国が国策を強行するのは、基本的人権をうたう日本国憲法に著しく背くものだ」と述べたうえで、「辺野古での転覆事故について、改めて亡くなられたお二人のご冥福をお祈りし、負傷された皆さんに衷心からお見舞い申し上げる。基地に反対する思いがいかに正義であっても、独善的なものであってはならない。これからも反戦、反基地の取り組みを全国の仲間のみなさんとともに連帯して頑張っていきたい」と決意を述べました。
来賓あいさつに立った玉城デニー知事は、基地負担に苦しむ沖縄と県民の現状を訴えたうえで「県では、アジア太平洋地域の平和の構築や相互理解のための地域外交推進に取り組んできた。沖縄21世紀ビジョンに基づき、県民一人一人が豊かさを実感できる、だれ一人取り残さない沖縄らしい社会を作っていきたい。そのためには平和による信頼関係の構築と、世界で平和が実現されていくべきだ」と、対話による平和の実現への決意を力強く訴えました。
県議代表として仲村未央県議は「この県民大会はここで終わりではなく、今日見て感じて、聞いて、歩いたことをそれぞれの地域に持ち帰って行動すること、声を上げることがスタートだ。連帯を通じて政治を変えていこう」と呼びかけました。
韓国進歩連帯・平和行動・平和ノモ共同代表からの連帯挨拶、普天間コースと嘉手納コースそれぞれからの平和行進団長の報告の後、嘉手納コースの本土代表として三多摩平和運動センター土岐雅人議長が、再び挨拶しました。
岸本喬沖縄平和運動センター事務局長から「大会宣言」が提案され、全体の拍手で確認されました。「大会宣言」は、東京平和運動センターのホームページに掲載しています。県民大会は、最後に実行委員会共同代表の森岡稔沖教組委員長からの閉会挨拶と団結頑張ろうで締めくくられ、東京平和運動センターの派遣団は、再びチャーターバスで那覇市内に戻り、派遣団としての日程を終えました。




