戦後80年 平和フォーラム連続平和学習会②「沖縄戦の悲劇から平和を考える」が開催される
戦後80年連続平和学習会の第2回が、6月18日午後6時半から、連合会館203会議室で開催されました。今回はちょうど翌週23日が「沖縄慰霊の日」となるのを前にして、沖縄戦をテーマに平和学の飯島滋明さん(名古屋学院大学)が講演しました。
飯島さんは、2023年の9月から2024年8月まで沖縄大学で内地研修に当たった経験を踏まえて講演の冒頭「沖縄は戦後0年だ」と述べて、学習会参加者にその意味を問いかけました。飯島さんは「日本国憲法前文で『平和的生存権:戦争や軍隊により、声明や身体、健康が奪われない権利』が規定されていますが、沖縄の現実はどうなっているか?沖縄では、米兵による犯罪や事故、基地公害などで、『平和的生存権』が奪われ、脅かされている事態が日常化している」と述べて、沖縄では、戦中同様「平和的生存権」が奪われ続けているから、「戦後0年だ」と説明しました。
さらに、沖縄戦の現実として、①犠牲者は20万人以上で、市民の犠牲も9万4000人で、当時の沖縄県民の4人に一人が犠牲となったことを指摘しました。また、波照間島における「マラリア有病地に島民を強制疎開させた戦争マラリア」や日本軍の性奴隷を強制させられた遊郭の女性たちの事例などを紹介しました。
こうした日本軍の蛮行に対し、日本軍を擁護し美化する西田議員らの発言が繰り返される問題点を、「仮に住民虐殺が『例外的なもの』だったとしても、日本軍は正しいと言えるのか。ひめゆり学徒隊に解散命令は出されたが、アメリカ軍への投降は許されなかった。『特攻』を美化する参政党などに政治を任せたら、またしても権力者たちの命令で若者たちが犠牲にされる国になる可能性がある。日本軍を美化する目的は、日本軍の実態を国民に知らせず、9条に自衛隊を書き込むなどの『憲法改正』にある」と指摘しました。
さらに飯島さんは、日本軍が沖縄戦の前に何をしてきたかと、日本軍の加害について、マレーシアのコタバル戦争記念館や、シンガポールの旧フォード博物館の展示資料を示して解説しました。日本軍がこうした地域で、虐殺やレイプなど非人道的行為を繰り返した背景に、公教育や家制度、靖国神社を通して国民に「愛国心」を植え付け、国家のために死ぬことを強制したと強調しました。そして「権力者や上層部は1944年10月から長野に松代大本営を建設し、自分たちはいざとなれば真っ先に逃げる準備をしていた」と怒りを込めて訴えました。
最後に飯島さんは、「軍拡は仕方なし」に向かっている世論の中で平和運動をどうすべきか、という参加者の質問に「憲法9条を改正して自衛隊を書き込むことは、徴兵制への道を開くことだ。50年先を考えなくてはならない。現在中国からはいってくる物資の量を考えれば、中国と戦争をすることなど不可能」と述べて、地道な活動の重要性を訴えました。



