平和フォーラム連続平和学習会③「靖國問題から考察する戦争の記憶」が開かれる~靖國神社問題の核心を突く~
7月31日平和フォーラム戦後80年連続平和学習会の3回目、「靖國問題から考察する戦争の記憶」が連合会館201会議室で開かれました。
内田さんの資料は、全体で34ページに及ぶ盛りだくさんの内容でしたが、とりわけここ数年で急速に進む日本の軍備拡張や歴史を歪曲する動きと靖国神社の関係に深く切り込んだ内容となりました。
政治家や閣僚の靖国神社参拝が問題になるのは、「靖國神社という場での戦没者の追悼」にあると述べたうえで、問題の本質は「政教分離違反」ではなく、日本が行った戦争は正しい戦争だったという「聖戦史観」にあるのだと解説しました。
さらに「靖國神社は、戦死者の『追悼』ではなく、国のために戦死することを最大の名誉として祀る『顕彰』がその本質であり、これは、現行憲法に規定されている『平和的生存権』と『不戦の誓い』に逆行するものだ」と述べました。
そして、靖國神社に併設されている遊就館の展示について「何が展示されていて、何が展示されていないか?書かれていないことは何かを見抜こう。1895年の閔妃暗殺、1915年の対華21か条要求、1919年の3.1独立運動などが書かれていない。さらに1928年の張作霖爆殺事件や満州事変のきっかけとなった柳条湖鉄道爆破を誰がやったかが書かれていないのだ」と指摘しました。
内田さんは、靖國神社の「A級戦犯合祀」が「東京裁判史観の否定」にあるとしたうえで、「靖國神社にまつられている一般の246万人に及ぶ戦死者・戦病死者への想いが靖國神社批判を躊躇させてしまうことになる」と述べ、戦死者の「顕彰」ではない「国立の追悼施設の必要性」を強調しました。
新しい戦前=戦争する国づくりへの動きの中で、靖國神社と「英霊」を再び祀り上げようとする動きの危険性がよくわかる学習会でした。




