平和のバトンをつなごう!第5弾「ビキニ事件を知ろう~第五福竜丸展示館見学学習会」開催

 7月8日土曜日東京平和運動センター主催で、平和のバトンをつなごう!第5弾「ビキニ事件を知ろう~第五福竜丸展示館見学学習会」を開催しました。

 今年3月、広島市教育委員会が平和学習教材である「平和ノート」から、「第五福竜丸」の記述を削除するという報道がなされました。ビキニ環礁で行われたアメリカの水爆実験で被ばくした第五福竜丸は、東京江東区の夢の島公園に展示されています。第五福竜丸が地元東京にあること、来年は「ビキニ事件」から70年を迎えることから、見学会の企画が立ち上がり展示館の協力を得て、実施の運びとなりました。

 当日は、多くの若者を含む予想を上回る50名以上の参加がありました。参加者は、前段で行われた、展示館事務局長の市田真理さんの講演に耳を傾け、展示館に移動してからは、原水爆実験やその被害の実態を記した様々な資料を熱心に見入っていました。

参加者の声(アンケートから)

  • 広島や長崎の原爆による被ばくの歴史は知っていましたが、まさか漁に出ているときに海外の核実験で被爆の被害を受けていた歴史については知らなかったので驚きました。
  • 今回の講演は、事実確認にとどまらず、「『第五福竜丸事件』とは呼ばない」など、とらえ方、認識の仕方についても大変勉強になりました。
  • 核実験の恐ろしさを再確認させられました。核爆発の後に降り注いでくる「死の灰」と呼ばれている物がその時は怖くなくとも、後に襲ってくる得体のしれない恐怖は、自分では想像もできないことであったと痛感しました。