原水禁世界大会福島大会が開催される

7月30日、31日に、原水禁大会福島大会が開催されました。30日にパルセいいざかで開催された全体集会では、大阪府立大学名誉教授の長沢啓行さんによる「国と東電が進めるALPS処理水海洋放出の問題点と反対する根拠」と題した基調講演と、「トリチウム汚染水海洋放出問題について」のシンポジウムが行われました。今回の福島大会のメインテーマが「ALPS処理水の海洋放出」問題ということになります。
長沢教授は、国と東電の「海洋放出ありき」の姿勢について
1)敷地にタンク増設の余地はある
2)廃炉作業に伴う放射性廃棄物は、使用済み燃料プールなどの既存施設の活用で対応が可能
3)汚染水の増加も原子炉建屋に屋根を設置して雨水の流入を止めるなどの方法がある
として、汚染水の海洋放出には、科学的合理性も、正義もないと厳しく批判しました。
31日には、被災地を訪ねるフィールドワークが行われ、帰還困難地域では立ち入り禁止のバリケードが設置されている様子や、双葉町の慰霊碑、原子力災害伝承館を訪ねました。