狭山事件の再審を求める市民集会が開かれる ~大野裁判長の退官前に、事実調べ実施の決断を迫ろう!~

 10月31日午後1時から日比谷野外音楽堂で、「狭山事件の再審を求める市民集会」が開かれました。集会の会開前にほとんどの座席が埋まり、入り口で配布される資料がなくなっていました。

 部落解放同盟中央本部西島藤彦委員長による開会挨拶の後、東京高裁への要請団が会場からの大きな拍手を受けながら出発しました。続いて立憲民主党、社民党、れいわ新選組の各国会議員から連帯のあいさつの後、石川一雄さん早智子さん夫妻が登壇し、最大のヤマ場を迎えて、改めて協力と支援を訴えました。一雄さんは「今日は天気を心配していたが、雨が降らなくてよかった。獄友だった桜井さんが先に逝ってしまったことは悲しい。たくさんの人の思いを託されていると感じている。無罪を勝ち取るまでは死にません」と述べ「明日見据え 堅固豪傑検察の 証人調べで 捏造天下に」との和歌を披露しました。この後、基調提案、連帯スピーチ、集会アピール採択を経て集会を閉じました。

 集会を終えた参加者は、霞が関周辺をデモ行進し「事実調べの実施」「一日も早い再審開始決定」とシュプレヒコールし、狭山再審開始の早期実現をアピールしました。