「ロタコ掩体壕跡」フィールドワークに参加しました

 11月27日月曜日、前日の平和運動センター関東ブロック連絡会議定期総会に続いて「ロタコ掩体壕跡フィールドワーク」が開催されました。掩体壕とは、戦時中、日本軍が建設した戦闘機を上空から見えないように隠しておくための施設です。この施設があったのは、甲府盆地の西側、現南アルプス市西部に広がる御勅使河原(みだいがわら)扇状地です。扇状地の扇央部を中心に、東西約7.5㎞南北約10㎞にわたって飛行場関連施設跡が広がっています。
 当時、東京の立川飛行場から戦闘機を疎開させることなどを目的として、扇状地に滑走路や掩体壕、燃料や装備品を備蓄しておくための横穴群など様々な施設がつくられました。これらを総称して「(暗号名)ロタコ」と呼ばれていたそうです。滑走路と言っても、石ころだらけの扇状地につるはしや鋤簾、もっこなどの道具を使い人力で斜面を水平にして造られたもので、舗装もされていなかったとのことです。現在果樹の畑の中に残された滑走路跡は、北の八ヶ岳に向かって真っすぐに伸びていました。