3月28日 関東大震災100年朝鮮人虐殺犠牲者追悼と責任追及の行動 第1回学習会が開催される ~ここにこそ現在のヘイトクライムの根っこがある!~

 3月28日午後6時半から連合会館大会議室において、関東大震災の直後に起きた「朝鮮人虐殺事件」について、その実相を知り犠牲者を追悼するための学習集会が開催されました。この集会は、東京平和運動センターも賛同団体となっている「関東大震災100年朝鮮人虐殺犠牲者の追悼と責任追及の行動」実行委員会が主催したものです。

 学習会の内容は、ドキュメンタリー映画「払い下げられた朝鮮人」(1986年)が上映と、映画を制作された監督の呉充功(オ・チュンゴン)さんのお話し、明治学院大学教授の鄭栄桓(チョン・ヨンファ)さんの講演「『虐殺否定論』の問題、批判的検証から」でした。

 震災後の混乱の中とはいえ、旧陸軍が殺害を前提に収容所に集めた朝鮮人を近隣の自警団に引き渡し、それを「払い下げ」と称したこと、一般の農民が虐殺を実行するという「おぞましさ」に戦慄せずにはいられません。また、「虐殺否定論」が繰り返されることで、日本政府が本来なすべき事件の謝罪と責任追及がいまだ行われていないこと、朝鮮人への差別意識が脈々と続いていることがよくわかる学習会でした。

 次回の学習会は6月28日午後6時半から連合会館で開催予定、内容は専修大学教授田中正敬さんの講演「朝鮮人虐殺、その真相」です。

 実行員会は、幅広くこの行動への賛同を呼びかけています。