立憲フォーラムと戦争をさせない1000人委員会が院内集会を開催~「台湾有事切迫論のウソに惑わされるな!人々は日々洗脳されているという自覚を!」とジャーナリスト高野孟さんが分析~

 2月16日木曜日午後6時から、衆議院第一議員会館多目的ホールで、立憲フォーラムと戦争をさせない1000人委員会による院内集会が開催されました。
 ジャーナリスト高野孟さんの講演に先立ち、立憲フォーラムの渡辺創議員が、衆議院予算委員会の審議状況について報告を行いました。
 高野さんは「そもそも、台湾有事がひっ迫しているというのは、予算欲しさに中国の脅威を強調した元インド太平洋司令官デビットソンの戯言に過ぎない。これを真に受けるのは、愚である。三期目に入った習近平の発言も一部だけを切り取って報道している。発言のすべてを読めば、中国の主張はこれまでと何ら変わりがない。『一つの中国』は、中国にとっても台湾にとっても重要なアイデンティである。アメリカ国内からも、台湾有事切迫論には批判が出ている。昨年11月にバイデン大統領が『中国に台湾に侵攻するという差し迫った企図はないと思う』と発言したが、日本では全く報道されなかった。我々は、そうしたマスコミを通じて、日本の人々が日々洗脳されているという自覚を持たねばならない。そのためには歴史を振り返り、また発言の全文にあたることが必要である」と述べました。
 高野さんは、日本のマスコミ報道だけを見ていることの危うさをズバリと指摘されました。講演を聞き、あらためて高野さんのように政権に都合の悪いジャーナリストをテレビで見る機会がほとんどなくなっている現状はとても怖いことだと思いました。