JCO事故を忘れない!原発は必ず事故を起こす!~東海村で「JCO事故24周年集会」が開催される~

 9月30日土曜日の午後1時から、茨城県東海村の石神コミュニティセンターで「JCO事故24周年集会」が開催され、地元茨城県をはじめ、各地から約180名が参加しました。

 この事故は、1999年9月30日に株式会社JCO(住友金属の子会社)の核燃料加工施設で、ウラン燃料が核分裂反応を連続して起こす「臨界」になり、この状態が約20時間にわたって続き、至近距離で放射線を浴びた作業員2名が死亡、1名が重症となったほか、付近の住民667名が被爆するという事故です。

 集会冒頭、犠牲者に黙とうをささげた後、地元挨拶・主催者挨拶に続き茨城各市町村からの連帯メッセージが紹介されました。

 続いて原子力資料情報室の伴英幸さんが「繰り返す原発事故~老朽原発再稼働・運転延長は次の大事故への序章~」と題して講演を行いました。伴さんは、1974年の「原子力船むつ」の放射能漏れ事故から12年前の福島第一原発の事故まで、10回の原発事故を紹介し、「事故の背景には運転の継続・経済性を重視する姿勢が必ずある」と述べました。

 集会後に参加者は、東海駅までデモ行進を行い、脱原発、東海第二原発の再稼働反対を訴えました。