ヘイトスピーチ・複合差別を許さない!アイヌ民族への差別を許さない院内集会が開催される

 3月28日午後5時から衆議院第二議員会館多目的室で「ヘイトスピーチ・複合差別を許さない!アイヌ民族への差別を許さない院内集会」が開かれました。
 この院内集会は、今年5月にいわゆる「アイヌ施策推進法」の見直しが行われることを踏まえ、国連の「先住民族の権利に関する国際連合宣言(2007年)」に基づきアイヌ民族の「自己決定権、自治の権利、遺骨返還に対する権利、教育の権利」などなど46項目にわたる権利を法律に位置づけるとともに、国内人権機関の設置と包括的差別禁止法の制定を求めて開かれました。
 集会では、のりこえネットの辛淑玉さんが「私とアイヌ」をテーマに講演しました。辛さんは、自分の人生とアイヌとのかかわりを振り返りながら「差別は差別する側の問題であり、される側には何の責任もないこと。『何かを口に出してよかったことは何もない』という発言は、その人が恐怖におびえて暮らしているということだ。この社会はアイヌや在日の人々に絶望を与え続けている」と述べ「本当は、ウポポイを造る前に、支配と同化政策を謝り二度とやらない保証をすることが先だった。いまだ差別発言を繰り返す杉田水脈は犬笛の頂点にいる。彼女をかばい続ける自民党は差別をする政党に他ならない。群馬の森追悼碑を破壊した植民地主義者たちの、記憶を消そうという策動に対抗していかなければならない」と訴えました。